※ネガティヴ注意※
一年位前から突然、漫画や漫画絵を描くようになった。
理由はそれまで描いていたアクリルのアート色の強い絵が全く描けなくなってしまったから。
↑前はこんなアクリル画や水彩画を描いていた。
たまたま読んだ漫画やその二次創作に刺激を受けて
私も物語を作りたいと思い、描き始めた。
元々映画が大好きで特にトッド・フィリップスのJOKERが大好きなので
あんな世界観の漫画が描きたいと思った。
一年間、それなりに描いてきた。
私生活で病院通いになったり、入院したり、色々あったので描いた量は少ないと思う。それでもモルフォ人体デッサンを全部模写したりと自分なりに努力はしたつもりだ。
約一年経って。分かったこと。
それは私にはアートも漫画も才能がないということ。魅力的な絵が描けない。
下手なりにも惹きつけるような魅力や個性が有れば良いのだがそれがない。
ただ下手なだけである。
たとえ人物の手足が骨折していても、背景が歪んでいても、独特の味というか、センスの良さというか、抜け感?のようなものがあればそれは魅力的な絵だと思う。
しかし私の絵はどうだろう。
骨格や筋肉の正しさに気を取られ過ぎて全体的に硬く素人臭さが抜けない。
また人体の構造に気を使う割にはデッサンの崩れが取れていない。
そして漂う古くささ、加齢臭のようなもの…
(この加齢臭に関してはもはや何が原因かよく分からない)
描き続ければこの素人臭さ、加齢臭は消えてくれるのだろうか。
最近は自分の作品を見るとうんざりする。
描き上がったその日はうまくいったと嬉しくなるのだが、次の日にはもう
「なんて酷いものを描いてしまったのだ…」
という自己嫌悪に苛まれる。
描きたいという思いや表現したいという思いがある限り描き続ければ良いとは思う。
しかし一方で、自分自身がこのセンスのなさを許せないのだ。
ダサい絵を描く自分が許せないのだ。
私はヘンリーダーガーになりたかった。
ヘンリーダーガーとはアールブリュット系の画家で
ずっと誰にも見せずに自分だけの物語とその挿絵を描き続けていた。
その物語は1万5千ページにも及ぶという。
誰にも見られなくても、ただ自分の表現したいという思いや
自分の中に絶え間なく生まれてくる物語のためだけに描き続けることができたら…
とずっと憧れていた。
しかし実際の私は、下手だから自分の絵を見たくない、描きたくない、どうせ誰も見てないし辞めたい、とか思う始末。
ヘンリーダーガーの仕事の足元にも及ばない。
描きたい、表現したい。
でもこんなダサい絵を続ける価値があるのか?とウジウジと悩んでしまう。
絵や漫画を描くこと自体は大好きで、子供の頃から描いていた。
就職しても結婚しても親になっても続けたいと思っていた。
だが今、その自信がない。やりたければやれば良いだけなのに、
「育児や家事の合間に睡眠犠牲にしてまでそのダサい絵、生産する意味あるの?」
という思いが浮かんでくる。
生活環境の変化をきっかけに創作を辞めてしまう人は沢山いる。
私はそうはなりたくなかった。しかし現状ではそうなってしまうかもしれない。
ここが踏ん張りどころなのか。
不安を無視して描き続ければ活路が見出せるのか。
分からない。
本当は絵を描くことが嫌いなのか?他の表現を探った方がいいのか?
こればっかりは自分で納得できる落ちどころを探るしかない。
自分の問題だから。
自分との闘いである。
ただ一つ言えることは、今日はもうココアでも飲んで早めに寝ろということである。
追記:なんて愚痴愚痴ウジウジと書き連ねていたが書いて自分の中で整理できたのか、それとも白湯飲んで落ち着いたからか、
「まぁ好きなら描き続ければいいし飽きたらやめればいいんじゃない?」
とシンプルでまともな考えに落ち着いた。
やっぱり悩んだら温かい飲み物を飲んで落ち着くのが一番。
ということで自分なりに描き続けたいなー
そしてその中で自分の作品の魅力を発見して伸ばすことができたらいいなー
と思いました!